セオリア・ハルモニア 〜はじめての人からすごい人のための音楽理論〜

初心者から上級者のための音楽理論ブログです。実践的な例を挙げながら、主観的に音楽理論をまとめたいと思います。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

コードとスケール編④(古典派作曲家からコードを学ぶ 〜ベートヴェン、ピアノソナタ「悲愴第1楽章」の冒頭を分析〜)

今回はベートーヴェンの3大ピアノソナタの一つ、「悲愴」の第一楽章冒頭のコードを少し見ていきながら、楽曲分析していきたいと思います。 *Sequenced 早速、1小節目から見てみましょう。 1小節目 一発目にドーンとCmが来ています。7つ音がありますが、…

コードとスケール編③<古典派作曲家からコードを学ぶ 〜#と♭の数が変わる理由>

今回はベートーベンの三大ピアノソナタの一つ、「悲愴 第1楽章」の冒頭を取り上げます。 *sequenced めっちゃ暗い曲ですね。 この曲はハ短調(C minor Scale)です。 ハ短調(C minor Scale)はb3つ ところで、なんで調(key)によって#やbの数が変わるのでし…

コードとスケール編②<古典派作曲家からコードを学ぶ(ついでに曲アナライズも)〜ハイドン編〜>

今回、取り上げるのはジョセフ・ハイドンのピアノソナタ ハ長調 第1番です。 さっそく、聴いてみましょう。 *sequenced 可愛い曲ですね。実際に曲を見て行く前に、少しコードとスケールについて言及したいと思います。 <目次> ・コードとスケールの関係 ・コ…

コードとスケール編①<音楽理論が音楽理論になるまで 〜ラモーが残した功績〜>

古代のギリシャ哲学者達は万物の根源は何か、ということについて必死で考えました。 テレスは「水」、デモクリトスは「原子」(←すごい・・・当たってる・・・)、そしてピタゴラスは宇宙の秩序は「数」によって解明できると考えました。 ボエティウス(480?…